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とりはあの世への旅立ちを延期して、信之と信繁に真田の未来を(『真田丸』を見て158)

『NHK大河ドラマ 真田丸』第26回放送『瓜売』の終盤では、真田家のババ様こととりが、大往生を遂げますが、その臨終に際し、その生涯を語るナレーションが流れ、一族の見守る中、静かに目を閉じ、何も告げずにあの世へと旅立ちます。
と、思われましたが、ナレーションが途中で止まると、目を閉じてうなだれたとりが再び目を見開き「ちと早すぎた。」と語ると、周囲の親族の 介添えによって立ち上がり、
「兄弟二人、ついておいで。」と語ります。
とりのその言葉に答えたのは、昌幸と信尹でした。
しかしとりは、「お前たちに言い残したことなどない。」と我子二人を退けて「そっちの二人」と信之と信繁を呼びます。
そしてとりは信之と信繁を従えて、上田城の上田城下を見渡せる窓の前に立つと、
「ババは、あの世に行く前に二人に言っておく。真田を率いて行くのはお前達だ。」と切り出し、
二人の兄弟は声を揃えて「はい。」と答えます。
更にとりの言葉は続きます。
とり:「これだけは忘れるな。たとえ、離れ離れになっても、真田はひとつ。心さえつながっておればな。」
信之・信繁:「はい。」
とり:「真田の家を、この地を、守り抜け!」


信之:「太平の世に、我らが何をすればよいのか?ババ様に聞いてくれ。」
信繁:「兄上が・・・」
信之:「俺の声は聞こえぬ。」
とり:「聞きたいことが有れば、自分の口で尋ねよ!」
信之:「聞こえていたのですか?ババ様、戦の無い世の中で、我らが成すべきことは?」
とり:「ババは、先のことなど読めぬ。」
信繁:「我らは生まれて来るのが遅かったのでしょうか?」
とり:「人は、誰も定めを持って生まれて来る。遅いも早いもない。己が定めに気づくか?気づかぬか?」
そうとりが語った後、効果音としてラッパ音が鳴り響き、とりの言葉を受け取った信繁は信之の顔を見つめ、信之はしっかりとうなづきます。
そんな二人を見届けたとりは、振り返って窓の外に広がる上田城下を見下ろし、言います。
とり:「見ておるぞー、ババは、・・・怠るな!」
信繁:「はい。」
信之:「はい。」
そして再び語りかけて中断した、元NHKの女子アナウンサーの有動由美子さんのナレーションが再び語られます。
ナレーション:「武田信玄さえ一目置いたという名将真田一徳斎(幸隆、その妻とりは、文禄2年8月1日、子供と孫達に看取られ、その生涯を閉じた。そして・・・」と。
この時映像は、とりが上田城の窓から城下を望み、その背後で信幸と信繁も同じ光景をとりの姿越しに見ている後ろ姿を映しながら、ズームアウトして行きます。

一旦は目を閉じてあの世へ旅立とうとしていた者が、再び目を開いて遺言を残すという事は有り得る話でしょうが、そればかりでなく、立ち上がり、自らの足で歩み、残される孫たちにかくしゃくとして遺言を語りるなど有り得ない話です。
ではありますが、このような演出によって、やがて敵味方に分かれて対峙することになる信之と信繁の兄弟に、歩むべき生涯を先人として語るというシーンは、素晴らしい演出だったと思います。
それまでの茶番劇を相殺して余りある感動の場面だと。

ババ様、安らかに・・・・じゃなかった、草笛光子さん、お疲れ様でした。

babasama
草笛光子さん演じるババ様
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